洗濯の方法には洗剤を用いての水洗い 〔洗剤・環境問題・家電製品〕

溶剤によるドライクリーニングがあり、家庭で行われるのはほとんどが湿式である。

また衣料につく汚れは大きく分けて、乾性、水性、油性の三つに分けられる。

洗濯によって汚れが除去される原理は、もんだりたたいたりする物理的作用と、洗剤によって汚れを水に溶かす化学的作用によるものとがあり、この二つが併用されている。

乾性の汚れはブラシなどで取り除き、水性の場合には水の溶解性を利用して水洗いする。

せっけんや洗剤の溶けた水は表面張力が低いので、布地の繊維に速やかに浸透して汚れをふやかし、汚れを除きやすくする。

また水に親しみにくい油性の汚れは、乳化作用によって小さい粒子に分散し、繊維の表面から取り除かれる。

さらに洗濯物を振り動かす物理的な作用が加わり、これら浸透、吸着、乳化、分散の洗浄作用が促進される。

洗濯にはせっけん、合成洗剤、アルカリ剤、ドライクリーニング溶剤などが使われているが、古くは酸性白土や砕いたルピナスの実、植物の灰や灰汁などが一般に用いられ、とくに水の乏しい地方では砂が洗濯に用いられていた。

ポンペイの遺跡のせっけん工場跡からわかるように、1世紀ごろのローマではすでにせっけんがつくられていた。

そして12世紀ごろにはイタリア、スペイン、およびフランスのマルセイユでせっけん業がおこり、それから15世紀にかけてヨーロッパ各地に広がった。

日本では古くからサイカチ、ムクロジの実、灰汁、米のとぎ汁、澡豆などが洗濯に用いられ、なかでも灰汁がおもに使われていたことは浮世絵などからわかる。

シャボンは16世紀に南蛮船によってもたらされたが、当時はおもに薬用にあてられ、一般に洗濯に用いられるようになったのは1877年前後に国産せっけんが出回るようになってからのことである。
update:2010年02月10日